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調教師

2005年11月公演 調教師

調教師

公演日程・劇場

東京公演

2005年11月5日(土)~20日(日) Bunkamuraシアターコクーン
http://www.bunkamura.co.jp

関西公演

2005年11月24日(木)~27日(日) 兵庫県立芸術文化センター 中ホール
http://www.gcenter-hyogo.jp/

はじめに

20世紀を紅い風となって駆け抜けた劇神・唐十郎。

関西の眠れる虎と呼ばれる、南河内万歳一座座長・内藤裕敬。
ついにこの二人がタッグを組んだ「調教師」が、

2005年秋、東京・シアターコクーン、関西・兵庫県立芸術文化センターで幕をあける

唐十郎は、63年劇団「状況劇場」を結成し、88年「唐組」と改名。70年「少女仮面」で岸田戯曲賞受賞、78年「海星・河童」で泉鏡花文学賞受賞。 「佐川君からの手紙」で芥川賞受賞。04年には「泥人魚」で読売文学賞、紀伊國屋演劇賞、鶴屋南北戯曲賞を受賞。 劇団主宰の傍ら、横浜国立大学教育学部教授として学生劇団「唐ゼミ」も率いるなど、活躍にいとまもない。
内藤裕敬は、1980年、南河内万歳一座を旗揚げした際、唐十郎作の「蛇姫様」を演出上演するほどの唐十郎支持者であり、同時期に劇団☆新感線を立ち上げたいのうえひでのりと並び、関西演劇界の発展に貢献したひとりである。 また、唐十郎も内藤を紅テント公演に、何度も客演に招き、劇作・演出ともに影響を与え合う盟友である。 唐十郎は、1978年に発表された小説「調教師」を、内藤裕敬のために提供。 新ユニット-KARA COMPLEX-は、唐十郎の心を切り裂くような詩情を、肉体の魔力で立体化する内藤演劇とのガチンコ勝負の舞台化である。
主演の調教師役には、実力派俳優・椎名桔平があたる。 劇団新宿梁山泊時代に唐十郎作品の洗礼を受けた彼が、満を持して挑む唐作品に期待は高まる。 ヒロインは、本年4月明治座公演「あずみ」で16歳ながら座長を務め、鮮烈な印象を残した黒木メイサ。 ドラマ、映画、舞台、さらに最近では韓国ドラマの日本語版吹き替えでぺ・ヨンジュン役を務めるなど幅広い分野で活躍中の萩原聖人、本年新春公演「歩兵の本領」で初舞台にして主演を務め、瑞々しい演技が注目を集めた窪塚俊介、女優のみならず演出家としても代表作を次々に発表している木野 花など強力な布陣が揃った。

2005年、最強の演劇-KARA COMPLEX-「調教師」に御期待ください。

あらすじ

ある暑い日、僕の町内に水を恐がる犬の噂がひろがった。
水を恐がる犬は、まだ人を咬んだわけではないのだが、間もなく咬むことは間違いないと誰もが思った。

そもそも、それが恐水症の犬だと分かったのは、水を見て猛り狂っているのを目撃したからではない。犬につきそう一人の男がシャツでつくった小旗を振っていたからだと言う。
その旗には、「水を恐がりますので、水を遠くにやってください」と書かれてあった。

その町の保険所員である田口はその日から
この犬を探し求める長い道のりを歩むことになった。
ある日、とうとうその犬が少年に咬みついた。

狂犬騒動の果てに、とある焼き鳥屋の二階にたどり着いた田口。
そこの押し入れには、時次郎と呼ばれ幻の犬を飼う合田という男が住み込んでおり、少年を咬んだのは犬ではなく辻と言う人間の仕業であると田口に告げる。

謎の男・辻(椎名桔平)と田口(萩原聖人)、焼き鳥屋で働くモモ(黒木メイサ)という女、そしてモモにそっくりのもう一人のモモ。さらには咬みつかれた少年(窪塚俊介)をも巻き込み、恐水妄想の根源を探るべく様々な人間模様が絡み合っていく...。

キャスト

椎名桔平

黒木メイサ

窪塚俊介

峯村リエ
河野洋一郎

荒谷清水
松本キック
北村栄基
権藤昌弘
黒岩司
大下源一郎
浅井みどり
大野清美
前田晃男
安宅慶太
木村基秀
中津美幸
皆川あゆみ

木野花

萩原聖人

スタッフ

唐十郎
演出
内藤裕敬
美術
加藤登美子
照明
松林克明
音響
内藤勝博
衣裳
宮本宣子
音楽
藤田辰也
舞台監督
矢野森一
主催
日本テレビ(東京公演)
 
兵庫県・兵庫県立芸術文化センター
 
関西テレビ放送(関西公演)
提携
Bunkamuraシアターコクーン(東京公演)
企画製作
KARA COMPLEX
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