2005年12月公演 エビ大王
2002年ソウル公演芸術祭「作品賞」「戯曲賞」受賞作品
主演 / 筧 利夫
作 / 洪 元基(ホン・ウォンギ)
訳 / 馬 政熙(マ・ジョンヒ)
演出 / 岡村俊一
公演日程・劇場
東京公演
2005年12月6日(火)~12月23日(金) 青山劇場
関西公演
2005年12月28日(水)~12月30日(金) シアターBLAVA!
はじめに
洪元基(ホン・ウォンギ)の『エビ大王』とは?
1959年、忠州市生まれ。ソウル芸術専門大学を卒業。
韓国演劇界の第一人者である呉泰錫の衣鉢を継ぐ秘蔵っ子で、
師の良き部分を継承した作で各方面から注目を浴びる。
出世作は2002年ソウル公演芸術祭参加作品である本作『エビ大王』で、
これにより才能が一気に開花し、ソウル公演芸術祭の「戯曲賞」「作品賞」等賞を独占、一躍斯界の寵児となる。
ほかの代表作に『本物の新派劇』『高句麗ブルス』『スフィンクス-ソウル版オイディプス-』等がある。
あらすじ
時は古朝鮮のある時。青銅器時代から鉄器時代に移行しようとする時、神話と歴史が共存していた時代の頃のことである。世継ぎの息子を願っているが、これまでに産まれた子供は皆女ばかり。いよいよ七番目も女と分かり、エビ大王はこの娘を川に捨ててしまう。ある夜、エビ大王の元に来世からの使者、日直使者と月食使者がやって来て、「寿命が来たので迎えに来た」と告げる。だが大王は、命の猶予を与える代わりに一日30人の民を殺さなければならぬと言い放つ。息子が出来るまでは、とエビ大王は承諾するも国は様々な内乱を孕んでいく。
一方、エビ大王に捨てられた末娘・パリテギは、年老いた老夫婦のもとで成長していったが、育ての母親が病のため、わずか三俵の米で身を売られてしまう。売られて嫁にいった八道軍の家は、エビ大王によって焼かれ、八道軍の末息子・末将勝と結ばれたパリテギは男の子をもうける。産土後宮では、息子を授かる策はもうないのかと半ば放心状態のエビ大王。そこに例の使者が現われ告げる。「父に捨てられ、夫に捨てられ、息子に捨てられる運命の女が、エビの息子を産める」と。よくよく運のつかないパリテギは、男装した姉に夫である末将勝と息子を奪われ、一人取り残されてしまう。
エビ大王とパリテギの出会いが運命だったのか…。国のために、息子を産む運命を受け入れ、父であるエビを持つパリテギ。関係を結びそうになる、すんでのところで互いの素性が明らかになる。王は己の罪の深さを悟り、「殺せ」と家来に命じ、自らの命を絶つのだった。
キャスト
筧 利夫
サエコ
橋本じゅん
河原雅彦
伊達 暁
佐田真由美
佐藤アツヒロ
スタッフ
- 作
- 洪 元基(ホン・ウォンギ)
- 訳
- 馬 政熙(マ・ジョンヒ)
- 演出
- 岡村俊一
- 音楽
- からさき昌一
- 振付
- 近藤良平(コンドルズ)
- 美術
- コスチュームデザイン
- 本間正章
- 照明
- 松林克明
- 音響
- 山本能久
- ヘアメイク
- 舞台監督
- 芳谷 研
- 制作協力
- T.P.T
- キョードー大阪
- 制作
- R・U・P