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HAKANA

2008年4月公演 HAKANA

HAKANA
作/横内謙介
演出/杉田成道
人形遣い/ホリ・ヒロシ
制作/明治座  制作協力/R・U・P
主催/明治座
「HAKANA」ブログ
http://blog.goo.ne.jp/hakana_2008_04

公演日程・劇場

日程:2008年4月18日(金)~4月27日(日)
劇場:明治座

はじめに

結ばれぬ恋、果たされぬ夢。
人の夢とは、なんと儚いもの
鬼の創った絶世の美女・儚(はかな)と、
ろくでなしの博徒・鈴次郎の
百日の恋物語・・・。
HAKANA・・・
劇団扉座の横内謙介の名作を、「北の国から」の杉田成道が演出!

2000年に劇団扉座で初演された「いとしの儚」は、横内謙介が中世の物語「長谷雄草紙」に想を得て書き上げ自ら演出、評判となり横内謙介の代表作のひとつに数えられる作品です。その後、初演を観てこの作品に惚れ込んだ杉田成道の演出でPARCO劇場で上演。猥雑なエネルギーと純真な恋情が沸き上がる名舞台となりました。
今回はその横内VS杉田版を踏まえ、「明治座NEO時代劇」と銘打ち上演いたします。

死体から創られ赤子の魂を持つ美女「儚(はかな)」に藤本美貴が挑戦!!

鬼が創った美女「儚」には、歌に芝居に新しい可能性を秘めた藤本美貴が挑戦します。絶世の美女の肉体を持ちながら、入れられた魂は赤子。それが100日を経て徐々に一人の人間の女性として成長していく姿、そして100日間の激しい恋物語をどう演じるのか・・・。まさしく体を張った舞台が大いに期待されます。

共演には大口兼悟、山本亨、住谷正樹(レイザーラモン)、出渕誠(レイザーラモン)、村杉蝉之介、松澤一之、片岡サチをはじめ、舞台・テレビで活躍中のメンバーが揃いました。
さらに物語のキーパーソンとなる「賽子姫」はホリ・ヒロシが自ら人形を遣い、舞台に幻想と妖艶さが加わります。

明治座NEO時代劇 思い切り猥雑で
思い切り激しく   
思い切り愛しい
新たな時代劇の誕生・・

あらすじ

親兄弟、妻子は元より心を許した幼なじみの1人も持たない天涯孤独の流れ者。
手癖は悪いし意地も汚い人間のクズ、博打打ちの鈴次郎(大口兼悟)

掛け金のなくなった鬼シゲ(住谷正樹)は、最後の勝負で世界一の女を賭け鈴次郎に挑む。
もちろんツキの神様・賽子姫(ホリ・ヒロシ)に気に入られている鈴次郎が負けるはずがない・・・

鬼シゲが用意した女とは墓場の死体を集めてこしらえた女だった。
ついさっき生まれて死んだ赤子の魂を入れて完成させた美しい女。
ただし、この女は生まれてから100日間は抱いてはいけないという。
100日間を経たずして抱いてしまうと水になって流れてしまうというのだ。
名前は、人の夢儚しの「儚(はかな)」(藤本美貴)

心は子供でも身体は大人の女性。自分の欲望を抑えつけて儚に接する鈴次郎。
鈴次郎になつき、一緒にいることで言葉遣いや素行も悪く育っていく儚。
僧の妙海(松澤一之)は儚を寺に預け教育することを薦め、反対する鈴次郎にサイコロ勝負を挑む。
なぜか、賽子姫の鈴の音が聞こえず、あっさりと負けてしまう鈴次郎。
それからというもの鈴次郎は賭博でも連日負け続ける。

鈴次郎のために女性としての教養、言葉遣い、男の喜ばせかたまで身につけた儚。
しかし全てが気に入らない鈴次郎。
賭博をやめて二人で暮らさないかと鈴次郎に想いを必死で伝える儚。
だが他人に想いを掛けられたことなどない、鈴次郎のとまどい。
その時。賽子姫の鈴の音が聞こえてくる。
「自分には賭博しかない」と言い捨てて鈴次郎は駆けていく。

鈴次郎は百両を借りに妙海を訪れるが、聞き入れられずついに妙海を刺し殺してしまう。
かけつけた儚は涙ながらに「なんでこんなことをするのか」と鈴次郎をなじるが
鈴次郎も最後の勝負だと決意している。
「これっきりだ、最後の勝負だ、二百両になったら土地を買って、儚、一緒に暮らそう。
そして一生償って生きる。」

宿敵ゾロ政(村杉蝉之介)との最後の勝負に挑む鈴次郎。
あっという間に百両をすり、ついに儚を賭けてしまう。
頼みの賽子姫の鈴の音は、最後まで聞こえない。

女郎にされた儚。
しかしどんな男でもあっという間にいかせてしまい、決して最後まではさせないという。
大評判となり、ついた名前が「させず太夫」。
そして、99日目。あと1日で儚の夢がかなうという日。
放浪の鈴次郎が、身を隠しながら儚を見守る。

あと一日で人間になれる儚…。人間になって、鈴次郎に抱かれたい儚の夢は・・・。

スタッフプロフィール

<脚本> 扉座の 横内謙介

1982年に扉座の前身、劇団「善人会議」を旗揚げ。劇団のすべての公演の作・演出を務めるほか、市川猿之助率いるスーパー歌舞伎をはじめSMAP、V6出演作品など幅広く作品を提供。
1992年「愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸」で第36回岸田戯曲賞を受賞。2000年「新三国志」で第28回大谷竹次郎賞を最年少で受賞。2004年北九州市民文化賞を受賞。外部作品に「きらら浮世伝」「魔女の宅急便」「陽だまりの樹」「リボンの騎士」「女ねずみ小僧」など多数。

<演出> フジテレビディレクターの 杉田成道

丁寧な粘り強い演出で完成度の高い作品を創り続け、「北の国から」「少年H」などの作品で高く評価される。1992年「ぼくたちの青春」で芸術選奨新人賞、1997年「街」で芸術祭大賞を受賞。2004年「海峡を渡るバイオリン」で芸術祭優秀賞を受賞。映画監督作品に「優駿」、「ラストソング」がある。舞台演出作品に、「女殺油地獄」「陽だまりの樹」、「東京サンダンス」「HAKANA」「幕末純情伝」「歩兵の本領」「歌の翼にキミを乗せ」など意欲作、話題作を発表しつづけている。

<人形遣い> ホリ・ヒロシ

1958年生まれ。自作の等身大の人形を自ら遣い、従来の人形の概念を大きく変えた「人形舞」を創設。「源氏物語」をはじめ日本の古典芸能や文芸作品に材を取り、現代感覚を取り入れた独自の舞台芸術の分野を切り開き、国内はもとより海外でも絶賛される。その卓抜した美意識は、米倉涼子の「黒革の手帖」、三田佳子の「日本橋物語」等の舞台衣裳・着物デザインの分野でも発揮されている。「HAKANA」では物語のキーパーソンとなる賽子姫(さいころひめ)を妖艶に、幻想的に演じる。

キャストプロフィール

儚(はかな)・・・藤本美貴

博打で負けた鬼シゲが鈴次郎のために、寄せ集めた死体と赤ん坊の魂とで創り出した絶世の美女。生まれてから百日経たずに抱いてしまうと水になって流れてしまう。

ふじもと・みき 2002年ソロ歌手としてデビュー。翌年モーニング娘。に加入し2007年まで活動。得意のトークでラジオ等でも活躍。モーニング娘。時代には明治座「江戸っ娘。忠臣蔵」新宿コマ「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」などで舞台を踏むが、本格的な舞台での主演は今回が初となる。堀内孝雄との競作シングルの新曲「置き手紙」の発売も控え(4/23予定)今年は挑戦の年となる。

鈴次郎・・・大口兼悟

粗野で下品で人間の屑のような一匹狼の博打打ち。いまだかつて博打に負けたことがない。しかし、はかなを手に入れてから、その運命は狂い出す。

おおくち・けんご 2003年「仮面ライダー555」でデビュー。長身と精悍な容貌で、TV、映画、舞台と活躍の場を広げている。代表作にフジテレビ「エンジン」映画「海猿」。舞台はミュージカル「テニスの王子様」ロックミュージカル「BLEACH」「すけだち」等。

青鬼・・・山本亨

賽の河原で三途の川の渡し場を守る鬼。この物語の狂言回し。

やまもと・あきら 1979年にジャパンアクションクラブに入団。つかこうへいの「幕末純情伝」の岡田以蔵役に抜擢され、その後もt.p.t「蜘蛛女のキス」、劇団☆新感線「髑髏城の七人」、阿佐ヶ谷スパイダース「桜飛沫」と舞台を中心に幅広い活動をしている。

鬼シゲ・・・住谷正樹(レイザーラモン)

博打好きの赤鬼。勝負に負けて、鈴次郎のためにはかなを創り上げる。

殿様・地蔵菩薩(二役)・・・出渕 誠(レイザーラモン)

(殿様)はかなの不思議な噂を聞きつけ、無理矢理抱こうとする暴君。
(地蔵菩薩)慈悲深い菩薩様。

すみたに・まさき いずぶち・まこと 大学時代にプロレスを通じて知り合い、その後お笑いコンビ「レイザーラモン」を結成。オーディションで腕を磨き1997年に吉本興業に。TV、吉本新喜劇などに出演し、2000年にはABCお笑い新人グランプリにおいて審査員特別賞を受賞する。近年ではファイティング・オペラ「ハッスル」にてレスラーとしても活躍中。本格的な舞台出演は今回が初めて。

ゾロ政・・・村杉蝉之介

かつて鈴次郎にてひどい目に遭わされた博打打ち。その恨みは深く、鈴次郎を博打で打ち負かすことに執念を燃やしている。

むらすぎ・せみのすけ 松尾スズキ主宰の劇団大人計画所属。眼鏡姿の特徴ある風貌から、劇団公演だけでなく客演も多数。NHK「純情きらり」のレギュラーをはじめ映画・CM等映像でも個性派として重用されている。

生臭坊主妙海・・・松澤一之

博打と男が大好きな破戒坊主だが、はかなに女性としての教養を授ける。

まつざわ・かずゆき 文学座研究所を卒業後、夢の遊民社に入団。舞台は劇団公演ほかプロデュース公演、大劇場など多くに出演。TV「新・美味しんぼ」や映画「ゲゲゲの鬼太郎」など映像でも貴重な脇役として活躍している。

女郎屋の女将・鬼婆(二役)・・・片岡サチ

(女郎屋の女将)はかなが借金のかたに売られる店の因業な女将。
(鬼婆)死体を集めて人間を創り出す秘法を持っている。

かたおか・さち 「汐風幸」の芸名で宝塚歌劇団に男役スターとして在籍。退団後は「モンテ・クリスト伯」を皮切りに舞台を中心に活動している。今年1月より、芸名を「片岡サチ」と改めた。

賽子姫・・・ホリ・ヒロシ

博打の勝敗を決する、運命の女神。鈴次郎にだけは、その声が聞こえる。

公演概要

明治座NEO時代劇
『HAKANA』
(「いとしの儚」より)

会場:明治座
日程: 2008年4月18日(金)~4月27日(日)14ステージ

4月 18
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11:00            
13:00                
16:30                
18:30        

プレイガイド

【前売り発売日】

 2008年3月16日(日)

【料金】

 S席9,000円 A席6,500円 B席3,500円
 4歳以上有料。3歳以下のお子様のご入場はできません。

【チケット取扱い】

明治座チケットセンター
03(3660)3900 (10:00~17:00)
席とりくん
http://www.meijiza.co.jp
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