2009年2・3月公演 蛇姫様
USA 単独初主演決定!!
演出「北の国から」の杉田成道
演出:杉田成道
主演:USA(EXILE)
主催 フジテレビジョン/ネルケプランニング
公演日程・劇場
東京公演
2009年2月5日(木)~2月15日(日) ルテアトル銀座byPARCO
大阪公演
2009年2月26日(木)~3月1日(日) イオン化粧品シアターBRAVA!
はじめに
唐十郎は63年劇団「状況劇場」を旗揚げ。67年新宿花園神社境内に紅テントを建て『腰巻きお仙一義理人情いろはにほへと篇』を上演し話題を呼んだ。以後紅テントは「状況劇場」のトレードマークとして全国の60年代若者に印象を刻むことになる。以後も次々と新作を発表し、初期には麿赤児、四谷シモン、後に根津甚八、小林薫などのスターを生み、育てた。
98年、状況劇場を解散し、劇団「唐組」を旗揚げ。20世紀から21世紀の今日まで熱く疾走し続けている。
「蛇姫様」の状況劇場での初演は1977年4月、福岡県田川市のボタ山での上演を皮切りに大阪、京都、岡崎、浜松、愛知、東京で公演が打たれた。
今回の公演は実に1978年以来30年の時を経ての再演となる。
そして若き日の中村勘三郎もこの芝居を見て度肝を抜かれたひとりであり、現在の『平成中村座』を始めるきっかけとなったという。
主演は「EXILE」のUSA。「EXILE」としての活動のみならず『太陽灼かれて』『クラウン』の舞台で役者としての頭角を現し、今回初めての壮大なアングラ演劇に挑む。
そしてヒロインには野田秀樹、蜷川幸雄、いのうえひでのり、などの作品で実力が高く評価されている山口紗弥加。また『ガキの使いやあらへんで!!』などのバラエティー番組で活躍中の藤原一裕(ライセンス)が『明日君再来(イツノヒカキミカエル)』以来の舞台出演をする。
フジテレビディレクターの杉田成道と唐十郎のコラボレーションは、02年唐が『北の国から2002 遺言』(作・倉本總)の漁師役で出演し、強烈な印象を残して以来であり、互いの作品には大いに敬意を持ち合っている朋友でもある。
2009年、唐十郎の世界が杉田成道の繊細かつダイナミックな演出でどのように炸裂するか、『蛇姫様』にご期待ください。
あらすじ
舞台は、朝鮮戦争の終わったころのとある町。瓦礫となった銭湯のあとに、海の描かれた壁だけが残っている。奇妙なことにその隣の床屋では、主人伝次の葬式がなぜか賑やかに盛り上がっていた。
そこへ登場した女スリあけびは、同業の青年小林と出会い、スリ仲間として意気投合する。
そして右腕のあざを見られたあけびは小林にこう宣言するのだ。
「ここにあるのはアザじゃない、蛇のウロコさ」
「じゃ、あんたは蛇姫様かい?」
「いかにもわらわは蛇姫様じゃ」
亡くなった母の日記に、尋ねるようにと書かれていた床屋の伝次は、すでに棺の中の人。あとはウロコを消してくれるという黒あけびを探して、蛇姫の従者となった小林とともに、白菊谷という地図にものらぬ秘境へ彼女は出かけてゆくしかない。が、突如あらわれた謎の黒コートの男は、死んだはずの伝次だと名乗り、戦争中に釜山から日本へ通っていた死体処理船、白菊丸の話をする。白菊谷と白菊丸のイメージがあやしく重なり合うのだった。
いつか瓦礫だった風呂屋のあとには「BAR箱師」が建ち、経営者である小林のスリの師匠権八とその一党は、全篇にわたって繰り広げる謎めいた所行をここでもやらかしている。その従業員ともなったあけびは、自分の孕まれたのが日本へ向かう白菊丸の中、死者とも蛇ともいえる棺に入った男たちに、母が犯されたからだと告白する。だから私はどこの国籍ももたぬ蛇姫なんだと。
そのあけびがついに帰化申請書を握り、身元引受人の判子を小林の血で押そうとすることから、登場人物たちの過去は不思議なつながりを見せ始める。あけびの出生の秘密、白菊丸のおぞましい正体、蛇姫が孕む本当の意味、それらが幻想のカラクリ仕掛けが動くように、次々とあきらかになってゆく。
はたして、蛇でも人でもある謎の女あけびどこに向かって帰化していくのか……。
キャスト
USA (EXILE)
山口紗弥加
藤原一裕(ライセンス)
佐戸井けん太
鳥山昌克(唐組)
武田義晴
ほか
スタッフ
- 作
- 唐十郎
- 演出
- 杉田成道
- 美術
- 加藤ちか
- 照明
- 松林克明
- 音響
- 山本能久
- 衣裳
- 宮本宣子
- 舞台監督
- 原田讓二
- 広報
- 岩間多佳子(アール・ユー・ピー)
- 制作
- 島袋 潤(アール・ユー・ピー)
- 高比良理恵
- プロデューサー
- 松田 誠(ネルケプランニング)
- 宇津井隆(フジテレビジョン)
- 企画
- 岡村俊一
- 運営協力
- サンライズプロモーション東京(東京公演)
- サンライズプロモーション大阪(大阪公演)
- 制作
- アール・ユー・ピー
- 主催
- フジテレビジョン
- ネルケプランニング
スタッフプロフィール
作:唐十郎(からじゅうろう)
劇作家、作家、演出家、俳優。劇団「状況劇場」座長を経て現在は劇団「唐組」主宰。
全国各地で紅テントでの公演を精力的に続けている。また97 年~‘05 年まで横浜国立大学教授としても学生劇団「唐ゼミ」を率いる。「少女仮面」で岸田國士戯曲賞受賞。「海星・河童」で泉鏡花文学賞受賞。「佐川君からの手紙」で芥川賞受賞。「泥人魚」で紀伊國屋演劇賞、読売文学賞、鶴屋南北戯曲賞を受賞。主な著書に「ベンガルの虎」「夜叉綺想」「ユニコン物語」「唐版・犬狼都市」「海ほうずき」「蛇姫様」「秘密の花園」「鉛の兵隊」など多数。
演出:杉田成道(すぎたしげみち)
フジテレビディレクター。
丁寧で粘り強い演出で完成度の高い作品を創り続け「北の国から」「少年H」などの作品で高く評価される。‘92 年「ぼくたちの青春」で芸術選奨新人賞、’97年「街」で芸術祭大賞、‘04年「海峡を渡るバイオリン」で芸術祭優秀賞を受賞。映画監督作品に「優駿」「ラストソング」がある。舞台演出作品に「女殺油地獄」「陽だまりの樹」「東京サンダンス」「HAKANA」「幕末純情伝」「歩兵の本領」「歌の翼にキミを乗せ」など意欲作、話題作を発表し続けている。
公演概要
Tragic Situation Theater『蛇姫様―わが心の奈蛇―』
東京公演
会場:ルテアトル銀座byPARCO
日程:2009年2月5日(木)~2月15日(日)
2009年 2月 |
5 木 |
6 金 |
7 土 |
8 日 |
9 月 |
10 火 |
11 水 |
12 木 |
13 金 |
14 土 |
15 日 |
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13:00 | ● | ● | 休 演 日 |
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14:00 | ● | ||||||||||
18:00 | ● | ● | ● | ● | |||||||
19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
大阪公演
会場:イオン化粧品シアターBRAVA!
日程:2009 年2月26日(木)~3月1日(日)
2009年 2月 |
26 木 |
27 金 |
28 土 |
3/1 日 |
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13:00 | ● | |||
18:00 | ● | ● | ||
19:00 | ● | ● |